ブリード汚染
コーキングの劣化現象としてよくあげられるブリード汚染ですが、いったいどういったものかご存知でしょうか?
現在のコーキング材は、このブリードが起こりにくい、ノンブリードというものが主流になっているので、職人による施工では、以前に比べると見かける機会もだいぶ減りましたが、DIYなどでは、まだまだ起きてしまう劣化現象です。
ではまず、ブリードがどんなものなのか見てみましょう。
こちらは、クラック補修部分のコーキングのブリード汚染です。
一部分だけ、黒ずんで変色しているのがわかります。
こちらもクラック補修部のブリード汚染です。
シールを施した部分の周りが黒く変色してしまっています。
ブリード現象が起こる原因
ブリードが起こる原因は、塗料とコーキング材の相性が合わないことによる科学反応で、コーキング材の成分が塗膜に染み出し、塗膜がベチャベチャしてしまい、汚れを吸着してしまうことで起こります。
さきほども記載しましたが、最近ではノンブリードタイプという、ブリードが起こりにくいコーキング材が主流となっているので、職人による施工では起こりにくい劣化現象です。
ですが、2回目以降の外壁塗装で、違う業者に依頼した場合などは、前回使用した塗料との相性が合わず…ということで、職人による施工でも起きてしまう場合もあります。
DIYの場合は、プロではなく素人がやるわけですから、当然、塗料やコーキング材の知識がない人も多く、「少しでも安く」という心理や、逆に「高品質」といったうたい文句のみで、相性など気にせず選んだ場合に起きてしまいます。
塗料やコーキング材を個人で扱うには、お店の人や、一番いいのは知り合いに職人さんがいるのであれば、その職人さんに、選び方や手順など、しっかりと教えてもらったうえで、施工することをオススメします。