コーキング、シーリング情報一覧
手際鮮やか、シーリング(コーキング)
シーリング(コーキング)職人の鮮やかな手際で、
約10年の間に固くなり、限界を迎えたシーリング(コーキング)が
真新しく生まれ変わります。
このようにひび割れし、
ボロボロになった旧いシーリング(コーキング)。
シーリング(コーキング)剤を調合して
ガンに充填します。
その間にも、カッターが入り、
旧いシーリング(コーキング)をどんどん除去していきます。
除去済みの旧いシーリング(コーキング)。まだまだ出ます。
シーリング(コーキング)剤を注入する箇所をきれいにして、
養生テープをきっちり貼ります。
接着剤を素早く塗り、
ガンでスムーズな注入を行ないます。
そして、これこそシーリング(コーキング)仕事のキモ。
シーリング(コーキング)剤の充填具合を手に感じながら、
ヘラさばきひとつでサイディング同士の接着をコントロールします。
ピッとテープをはがして、
見事な仕上がりです。
ヘラの四変化。シーリング(コーキング)
シーリング(コーキング)職人は、ヘラさばきこそ腕の見せどころ。
つまり、手ワザのための道具を自由自在に操るわけです。
上の写真のように、今日のサイディングの塗装現場では左手の指にはさむヘラは四種類。
これらを作業箇所によって使い分けて、まさしくヘラの四変化を演じます。
こういう箇所や、
こんな箇所、
そしてまた、このような箇所。
以上、三例だけ紹介しましたが、
もう一度、左手に挟まるヘラ四種類と見比べて、
残る一例がどのような箇所で使われるか?
よろしければ、想像してみてください。
シーリング(コーキング)工程だけでも、
テーピング→ 接着剤ハケ塗り→ シーリング剤ガン打ち→ ヘラ作業と、
熟練のワザを必要とするプロセスがありますが、
ヘラでシーリング剤を均等かつ的確に整え、
雨の浸入などないように
壁材の目地をしっかり埋める手ワザの重要性はいうまでもありません。
また、シーリング(コーキング)職人さんは、
最後にニクイひとこともつけ加えてくれました。
「つねに、次の仕事(下塗り)を考えて、
平滑な仕上がりを心がけています」
さすが!ですね。
コーキング職人による、肉厚コーキング
今回は、コーキング職人による実際のコーキング作業のご紹介です。
見積もり調査の際のコーキングの状態も確認することができます。
シールが肉やせして目地がスカスカな状態です。
指で押すとさらにそのスカスカ具合がわかります。
これでは、雨水が浸入し放題で、内部からの腐食やカビの発生などの原因になりかねません。
そうなってしまうと、サイディングーボードの張り替え工事や、その内部が傷んでいたりしたら、さらに大規模な修繕工事になり、大きな家計の負担につながってしまいますので、注意が必要です。
このように非常に作業のしづらい部分もあったりします。
こういった部分は、コーキング材の注入作業や、ならしの作業も非常にやりづらい部分ですが、しっかりと養生をしておくことで、肉厚ボリュームのあるコーキングを施工することに繋がります。
見えづらい部分であってもしっかりやらないと、そこから傷みが進行してしまうということも有り得るので、こういった部分は職人の腕の見せどころでもあります。
プライマーを塗布し、注入作業です。
このブログでも紹介しました、2液タイプのコーキング材です。
2液タイプ専用のコーキングガンに充填し、注入していきます。
中腰の姿勢、しゃがんでやらないといけない部分などもあり、非常に身体に負担がかかります。
しっかり、たっぷりと注入したあとは、バッカーを使用してのコーキング材のならし作業です。
ただ撫でているだけのようにも見えますが、空気を入れないよう、そして、目地の奥までしっかりとコーキング材がいきわたるよう、ならしていっています。
こうやってお家のコーキングは仕上がっていきます。
塗装ができないコーキング材
クラックの補修や、サッシまわりなどのコーキングが傷んでいるから、お金もあまりかけたくないし、自分でやっちゃおうなんて思い、ホームセンターで購入してご自身で対処された…なんて方も少なくないと思います。
しかし、そこで注意しないといけないのが、コーキング材の中には、上から塗装をすることができないものもあるということです。
シリコンシーラントや、シリコンコーキングというものがそれに当たります。
こちらのお宅では、まさにそのシリコンコーキングをご自身で施されてしまっていた状態でした。
http://www.nuru.co.jp/houkokusyo/content_kumetanisama.html
シリコンコーキング専用のプライマー(接着剤)というものもあり、それを塗ることで、上から塗装できるようにすることができたりもするのですが、塗膜の耐久性ということを考えると一気にダウンしてしまい、通常よりも塗膜がはがれやすくなってしまいます。
ただ、コーキングの打ち換えにも安くはない費用が発生してしまうため、こちらのお宅の場合は、ご予算上、専用プライマーを使用しての塗装工事となりました。
またこちらは、家を建てた業者に頼んだにもかかわらず、シリコンコーキングを施された例です。
http://www.nuru.co.jp/work/shiraiwasama.html
こちらもご予算上、専用プライマーを使用しての塗装工事となったのですが、塗装の質を第一としている業者からすると、耐久性の落ちる施工方法をとらないといけない時は、いくらお客さまに事情を説明して、ご了承を得たこととはいえ、やはり心苦しいですね…
では、「なぜそのようなコーキング材があるんだ?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
コーキングというのは、外壁塗装に限ったものだけではなく、流しやトイレ、お風呂など、屋内・屋外問わず、塗装を特に必要としない部分にも多く使用されています。
別にシリコンシーラント自体も、粗悪なコーキング材というわけではなく、ちゃんとした使い方をすれば効果を発揮してくれる優れものです。
ただ、適材適所という言葉どおり、適した場所に使用できていないことで、こういったマイナスのイメージがついてしまいます。
このように、ご自身でコーキングを施される際は、購入するコーキング材の説明書をきっちりと読んだり、ホームセンターの店員さなどにもしっかりと確認することが重要です。
また、業者に工事を頼んだ場合でも、こういった場合がありますので、工事前にしっかりと業者や職人に確認することが重要です。
2液系コーキング材
「2液系コーキング材」についてご紹介します。
2液系コーキング材も、さまざまなものがありますが、こちらで紹介されているのは、
【変成シリコンシーリング材、2種類】
※写真:左
サンスターの「ペンギンシール MS2500」
※写真:右
コニシの「ボンドMSシール」
【ウレタンシーリング材、2種類】
※写真:左
コニシの「ボンドビューシール」
※写真:右
ハマタイトの「UH-01NB」
変成シリコン、ウレタン系と2つのシーリング材を紹介してますが、家の塗り替えにおけるシーリングの場合は、ウレタン系のシーリング材を使用したほうが、密着度的にいい仕上がりになります。
逆に、塗装をしない場合は、変成シリコンの方が良いです。
チューブをコーキングガンにセットして、そのまま使用できる1液系のシーリング材と違い、2液系は、主剤と硬化剤をしっかりと攪拌(混ぜ合わせる)しなくてはいけません。
トナーというものも一緒についており、シーリング材の成分としては特に必要なものではないのですが、色がつくことで、主剤と硬化剤がしっかり混ぜ合わされているを確認することができます。
なぜ、しっかり混ぜ合わさっているか確認しないといけないかというと、
主剤と硬化剤の混ぜが半端な場合、硬化剤がしっかりと全体にいきわたらず、硬化不良をを起こしてしまうためです。
また、クリア塗装や、シーリング部分がむき出しになる場合、壁とシーリングの色合いの違いを気にされるお客さまもいますので、トナーで色を調整することもできます。
1液系シーリング材と違い、分量を多く準備できるのも2液系の特徴なので、ボリュームたっぷりで肉厚な目地シーリングを施すことが可能です。
バッカー作り
バッカーとは
目地に注入したコーキング材をならすために使用されるヘラのような用具を、バッカーといいます。
サイディングやALCの目地はもちろん、サッシまわりなど、コーキング、シーリングが必要な場所はさまざま。
各お宅によってもそうですし、注入する場所によって、幅はさまざまなので、それに合わせて最適なコーキング材のならしができるよう、バッカーというヘラのような形の用具を作成します。
すでに作成してあるバッカーもあったりするので、毎回行う作業ではありませんが、バッカーも何回も使用していれば劣化してきますし、各箇所によって調整が必要だったりもするので、結構頻繁に行う作業です。
バッカーは、職人によるプロの作業だけではなく、DIYなどでも役に立つ用具です。
バッカーの作り方
バッカーや、ならしバッカーと呼ばれる、堅いゴムと、そのバッカーをはりつけるプラスチックや木のヘラを準備します。
こちらはネットやホームセンターなどで買うことができます。
そのバッカーをヘラに合わせてカットし、ヘラに貼り付けます。
接着用のシールがついているはずですが、ない場合は接着剤でも大丈夫です。
ななめに切れ込みを入れて、表面をヘラよりも少し大きめにしておくことが、ちょっとしたポイントです。
また、コーキングする箇所の幅に合わせて、いろんなサイズのバッカーを準備しておくこともポイントです。
サイズが合わないと、養生をした外側にコーキング材がついてしまう原因にもなりえます。
以上で完成ですが、さらに、グラインダーやサンダーと呼ばれる研磨機あるようであれば、サイズや角度などを調整できるとベストです。
このようにして作られたバッカーがどのようにして使用されるか、ぜひご覧頂けたらと思います。
ブリード汚染
コーキングの劣化現象としてよくあげられるブリード汚染ですが、いったいどういったものかご存知でしょうか?
現在のコーキング材は、このブリードが起こりにくい、ノンブリードというものが主流になっているので、職人による施工では、以前に比べると見かける機会もだいぶ減りましたが、DIYなどでは、まだまだ起きてしまう劣化現象です。
ではまず、ブリードがどんなものなのか見てみましょう。
こちらは、クラック補修部分のコーキングのブリード汚染です。
一部分だけ、黒ずんで変色しているのがわかります。
こちらもクラック補修部のブリード汚染です。
シールを施した部分の周りが黒く変色してしまっています。
ブリード現象が起こる原因
ブリードが起こる原因は、塗料とコーキング材の相性が合わないことによる科学反応で、コーキング材の成分が塗膜に染み出し、塗膜がベチャベチャしてしまい、汚れを吸着してしまうことで起こります。
さきほども記載しましたが、最近ではノンブリードタイプという、ブリードが起こりにくいコーキング材が主流となっているので、職人による施工では起こりにくい劣化現象です。
ですが、2回目以降の外壁塗装で、違う業者に依頼した場合などは、前回使用した塗料との相性が合わず…ということで、職人による施工でも起きてしまう場合もあります。
DIYの場合は、プロではなく素人がやるわけですから、当然、塗料やコーキング材の知識がない人も多く、「少しでも安く」という心理や、逆に「高品質」といったうたい文句のみで、相性など気にせず選んだ場合に起きてしまいます。
塗料やコーキング材を個人で扱うには、お店の人や、一番いいのは知り合いに職人さんがいるのであれば、その職人さんに、選び方や手順など、しっかりと教えてもらったうえで、施工することをオススメします。
1液系コーキング材
「1液系のコーキング材」についてです。
こちらの、コーキング、シーリングの流れのページでも触れておりますが、コーキング材は、1液系と2液系に分けることができます。
外壁塗装の業者が一般的に使用するのは、2液系のものですが、今回は、DIYの方にも役立つように、1液系のご紹介します。
1液系のコーキング材の特徴としては、売っているチューブのままコーキングガンにセットし、そのまま使用することができるので、お手軽に使用することができる点だと思います。
1液系のコーキング材は、ホームセンターなどでも簡単に手に入れることができます。
こちらは、シャープ化学工業株式会社のシリコンシーラントです。
(このコーキング材の詳しい内容については、また後日書きたいと思います。)
使用するまでの流れはいたって簡単!
まずは、1液系専用のコーキングガンを準備します。
写真の上のものが1液系で、下が2液系のコーキングガンです。
あとは、このままコーキングガンにセットするだけ。
このように簡単に使用することができます。
1液系は、面倒な手間がかからないことや、材料もホームセンターなどで手に入りやすく、費用も比較的安くできることから、DIYにもオススメです。
ただ、塗装でもコーキングでも、DIYで行うには注意点も非常に多くあります。
個人でご使用される際は、気をつけてご使用ください。
コーキング工事のDIYの注意点については、また後日、詳しく記載したいと思います。