コーキング工事、シーリング工事のやり方。目地コーキングとコーキング材

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シーリング・コーキングの流れ

目地のシーリング・コーキング やり方

サイディング外壁や、ALC外壁など、目地を設けられる外壁において一般的な、目地コーキング、シーリングの方法の流れをご紹介。
ちゃんとした手順や仕様を間違うと、ブリードなどの思わぬ劣化減少を引き起こしてしまう可能性もあります。
プロのやり方や順序を覚えることで、DIYにも活用できると思います。

1.古いシールの除去作業

カッターなどを使用し、古く劣化したシールを除去していきます。
切れ目を入れる際に、壁に傷をつけないよう、またシールの取り残しがないよう、キレイに除去します。

古いコーキングはがし

2.目地の掃除

写真はありませんが、目地内の汚れやホコリをキレイに取り除きます。
また、こびりついている古いコーキングも、きっちりと取り除きます。

3.目地回りの養生作業

そのままシールの注入、ならしをすると、外壁にもシールがついてしまうため、
目地の周りに養生を施します。

目地まわりの養生

4.シーリング材、コーキング材の作成

シールの材料となる材料をしっかりと攪拌(かき混ぜる)し、シーリング・コーキング材を作成します。
攪拌が足りないと、硬化不良を起こして、コーキング材がしっかりと固まらない原因にもなります。
また、塗料との愛称が悪いと、ブリードという劣化現象を起こしてしまいますので、ノンブリードタイプのものを選びます。

コーキング材の攪拌

コーキング材の種類

コーキング材には、1液タイプ、2液タイプと種類があります。

1液タイプのコーキング材というのは、ホームセンターでも売っているような、チューブのままコーキングガンにセットして使用するタイプのものです。
攪拌などのめんどうな手間もいらないので、使用法はとても簡単です。

1液タイプのコーキング材
1液タイプのコーキング材。手前が1液タイプ用のコーキングガン

初心者でも簡単に使用できますが、たっぷりとボリュームのある質の良いコーキングには向いていないので、目地コーキングの際は外壁塗装業者は通常使用しません。

業者が通常使用するのは、2液タイプのコーキング材で、そのままでは使用できず、主剤と硬化剤を攪拌機でしっかりと混ぜ合わせる、攪拌作業が必要になります。
肉厚のボリュームのある、耐久性が高く、質の良いコーキングを施工することができます。
また、難しいですが、色合いの微調整することも可能です。

さらに、1液タイプにも、2液タイプにも、ウレタン系やシリコン系など、いろいろな種類がありますが、ブリードを起こしづらい仕様のものを選ぶことがポイントです!

※バッカー作り

注入したシールをならす時に使用するバッカーというヘラを作成します。
各お宅のコーキング部の状態や、バッカー自体の劣化具合によって、調整したり新規作成したりするものなので、必ずしも毎回行う作業ではありません。

バッカー

5.プライマーの塗布作業

シーリング、コーキング材の接着を強めるための、プライマーという接着塗料を塗布します。

プライマー塗布作業

6.シーリング、コーキング材の注入作業

コーキングガンを使用し、目地にコーキング材を注入します。
1液タイプのコーキングガンは、チューブをセットしてそのまま注入するものですが、2液タイプのコーキングガンは、コーキング材を吸い上げ充填し、注入していくタイプのものになります。

コーキング材の注入作業

7.シーリング、コーキング材のならし作業

注入したシーリング・コーキング材をバッカーやヘラを使用してならしていきます。

コーキングならし

8.養生をはずす作業

コーキング材が乾いて固まる前に、養生をはずします。

シールが乾いて固まってしまうと、養生がキレイにはがせなくなるので、要注意!

コーキング

9.塗装作業

塗装を施し、完成となります。

塗装完了後のコーキング部

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